この冬、ビーパルで発表されてずっと気にしていた新バーサライトについて聞いてみました。
「いつ出るんですか?」
「あ〜もう店頭に出てますよ」
お〜そうなんですか?
そのスペックは驚きの168g!フルジッパーのジャケットですよ!初代(220g)から比べても52g減(24%減)これは相当な数値ですよ。かなり大胆な変更ななされているんでしょうね。
豊科店には置いてあるとの事でしたので帰りに早速寄ってみました。
ジャケット
パンツ
第一印象 薄いです。透けてみえます。素材はバリスティックエアライト15デニール。
これだけ薄いとしなやか?と想像していましたが、どちらかと言えばパリパリした張りのある感じ。
この固さは張り付き防止を意図しているのでしょうか?
まだ入荷したばかりで勉強不足で・・と恐縮している店員の話では裏のコーティングの作りがこれまでと違って吹きつけているだとか?2.5レイヤーなので裏に張りつき防止のためのドットプリントがされています。
あと効果はほとんど望めないのでは?と思う脇後ろのベンチレーター。
パンツは軽量化のため裾のジッパーと前立ては無し100g切ってます。
何よりもうれしいのがその価格。
大体どのメーカーでも超軽量は大きなセールスポイント。ハイスペック、ハイエンドモデルとして強気な価格設定になる事が多いです。
いいのは判るんだけどね〜
買えない。
こういうのが多いです。しかしこの価格はすごいな〜
重量を気にするトレイルランナーには最適と思われます。
トレイルランナーって結構雨具を持たない人が多いですよね。ウインドブレーカーだけって人すごく多いです。私には信じられませんが?
(今日)天気いいから…
とか
今まで大丈夫だったから…
あと
重いでしょ?
なんてすごい理屈で持たない人が多いです。つらい思いをする前に!
そんな人全てに持って欲しいです。
と私はモンベルのまわし者ではありません。
打って変わってちょっと辛口の批評も。
これまで私は旧バーサライトを使っていました。
上下でカタログ値420g(モデルチェンジ後450g)当時完全防水では最軽量クラス。価格もお手頃。
で現在は二代目。雨具としての性能はこんな物かな?
透湿性は?トレラン的に使う私としては簡単に容量を越えるので効果は不明。普通に蒸れます。ドットプリントなんてあっても関係無し。普通に張りつきます。
以前買い換えた時は裏のポリウレタンコーティングがはがれてきたからなのですが、どうもこのポリウレタン系コーティングは初期性能の維持、耐久性に問題があるそうです。
軽くても生地の強度はまあまあ。かなり激しく使っていますが裂けてはいません。
現在パンツはピークシェルですがこのパンツは裂けました。自分で直して使っています。これは生地が12デニールの極薄素材を使っているのでそのせいかもしれません。3レイヤーで裏地が付いていても、生地そのものの強度としては弱いのでしょうか?でも裏地のおかげで張り付きはあまり無く使用感は良いですね。
しかしレインウエアとすれば過剰な軽量化はプラス効果ばかりでは無いと思うのです。背負う事に限ればメリットのみです。軽ければ軽いほど良い。しかし軽さをとった結果失われた物も大きいと思うのです。レインウエアである限り基本性能はしっかりとしていて欲しいのです。とりあえず雨具としては問題無いでしょう?快適かどうか?は置いておいて…私が気がかりなのは暖かさそして強度。最低限はクリアしていると思うのですが、あの薄さをみるとどうしても信用できないのです。山におけるレインウエアは最後の砦。たとえ雨の中予期せぬビバークになってもレインウエアがあれば一晩越せます。しかしペラペラのウエアで完全防水だからってこれをアルプスで使う?と思うとちょっといやですね。信用できない。
そして強度だって薄いのはどうしても強度落ちます。メーカーに聞けばそれなりの強度はあります。って言うけど30デニールと同じハズが無い。もし同じ強度があるなら厚くて、重いウエアの存在価値が無くなります。薄くて軽いウエアはどうしても弱いのです。
値段とのバランスになるので、二年もてばいい。と考えるなならばそれでも良いのでしょうか?
しかし私は・・・とりあえずいらないかな?レースだけに限定すればいいかもしれませんね。
ちなみに私は防水透湿性素材、シームシール有で100gのレインウエア?ありますがレースでしか使いません。これでアルプスはやっぱり信用できないのです。それに加えてレインウエア持つ位ならペラペラは無駄です。うん〜
誰か買って様子教えて?
やっぱり気になります。