2013年11月23日

南信州は戸倉山

IMGP0507B.JPG

ブログが消えそうな感じなのでたまには書き込みましょうか?
なんと驚きの今年3回目の書き込み!


この前の日曜日の話です。
最近は仕事が休みでも色々と忙しくなかなか山にはいけないでいましたが、丸1日空いたので雪の影響の無いであろう低山へ行ってみました。南信濃の戸倉山です。この山は遠山郷のマッターホルンと呼ばれているとか?
確かに特徴のあるとんがった山です。しかしこの山は登山道と呼べる道はありません。地形図にも徒歩道の表示は無し。標高だって1167m程度。なんでこの山?
この山は「長野県 中信・南信 日帰りの山」の本に載っていたのがずっと忘れられず、ずっと行きたいと思っていた山なのです。なぜ?
この山を登る道の脇には遠山さんと言う老夫妻が住んでいるのだとか?車で行く事もできない山中で生活をしてるようです。この記事では2005年時点で96歳と86歳との事なので健在ならば100歳越え。いくらこの長寿社会とは言え100歳越えはなかなか居ません。早く行かないと・・・(すいません)お会いできない。

コースは名田熊から示されていますがそれでは素直すぎて面白く無い。で前から気になっていた吊橋から谷京峠(やきょうとうげ)へ行けないか?地形図には徒歩道の記載あり。ここからぐるっと主稜線辿って戸倉山、そして名田熊へうまく繋がるといいが…

IMGP0479B.JPG
遠山川に架かる清水橋IMGP0484B.JPG
谷京峠
IMGP0486B.JPG
谷京峠から見上げる戸倉山
清水橋7:48発
以前この前の国道を通った時吊橋には「自転車バイク通行禁止」とわざわざ書いてあって気になっていたのです。こんな看板作るからには入った人はいるのであろう。であるならそこそこ乗れる程度の道はあるはず。そう踏んで行ったものの…
すぐに踏跡は消え、もう一方の梯子を登るも道は極めて薄く…意を決して地形図読み込み道があるはずの場所まで行ってみるがその形跡無し。仕方無く獣道?作業道?をなんとなく辿ってみる。途中イノシシ親子に遭遇。「ブヒ〜」の叫びと至近距離3mの事で大変驚く。踏跡はあって無いようなものだが藪は薄いので問題なし。地形図での確認必須。道標的なものはほとんど無し。谷京峠は歴史ある道なだけに趣きある場所。遠山家へ向かう道をとらず伊那山脈の主稜線を行く。名田熊から万古(まんご)を経て温田(ぬくた)のルートはかなりしっかりしてると思われる。万古〜温田は確認済みなので通しで行ってみたい。
IMGP0490B.JPG

10:18戸倉山着
もっとあっさりと行けると思いきや予想外に掛かる。展望は中ア風越山辺りと南駒辺りは確認できたが遠い…南アは晴れていれば見えたと思うが?早々に下る。さて名田熊へ下る道は(地形図見ながら)全くの勘。左側の踏跡に注意していると鞍部から伸びる薄い踏跡。20m先にピンクのテープが落ちていたのでそれを信じて行くと?正解!やがて桑畑の痕跡(石積)が現れ、ぱ〜と開けた茶畑。そのすぐ先に遠山さんのお宅があります。薪を作っていたりで十分生活感あり。
IMGP0497B.JPG

IMGP0501B.JPG

IMGP0503B.JPG

道はそのまま吸い込まれるように小屋の中?へ入っていき、クランク的に90度曲がれば中庭的な空間。中ではおばあさんが何やら食事の支度をしているのが見えます。声を掛けると返事が。
山から下りてきた事と庭先を通らせてもらう事を伝えると
「まあお茶でも飲んでいかんかね?」と中へ案内され、ずうずうしくもその言葉に甘えました。
おばあさんは杖をついてやっとの様子でしたが、ゆっくりゆっくり急須にお湯を入れて奥から歩いてきます。
その足元、手元は見ていてハラハラな状態だったので、いや自分が来た事が負担だったか?とも思いましたが珍しい客で話し相手になってよかったのかな?
どうしてここにいるのか?今はこうしている。昔はこんなだった。この道はどこに行ってなどなど…
耳が遠いので大きな声を出さないと会話になりませんが、94歳とは思えない程喋る内容は実にしっかりしています。
今はお2人とも足腰が弱く生活がやっとの状態なので買物、身の回りの事は息子さんが週に何日か下から登って面倒みてくれるのだとか?息子さんといえども68歳という事ですから楽じゃないですよね。
「わしゃ〜もう下に下りたらもう戻ってこれんで…」
うん〜確かにこの足取りではここまでの登り降りは無理かも。
その言葉には覚悟を感じました。
お茶のお礼にミカン置いてきました。
電気は来ていましたが(中電すごい!)おそらく水は沢から引いてきていると思われ、風呂は薪の生活ですが、もうただただすごいなあ〜と感心しながら下ってきました。
巷に溢れている便利な物は一切無い(液晶テレビはあったなあ)ですが、あえて便利で楽な生活を選ばず自分が快適と思う生活を貫く。一回は下界で生活したそうなのでその楽さは判っていると思いますが、それでもここの生活が良くて戻ってきた。山での生活が心地いいのは理解できますが、毎日の事でそれがずっとですからね。
今のこの便利になった世の中を知った自分達にはまねできない事だけど…
情報の先端はわからないしおしゃれなお店やレストランも無い。
人が生きるために本当に必要な物ってもっとシンプルなはず。
スマホやPC、車、エアコン、電子レンジなど多くの物達…
そんな物に囲まれそんな生活を維持するため、仕事などやるべき事に追われている生活が果たして目指すべき所なのか?
極力シンプルに自然の摂理に沿って暮らしている様はちょっと衝撃的だった。
そこで思ったのは以前行ったネパールで見聞きした事。
この国でいくつかのトレッキングコースを歩きましたが、ここでのトレッキングとは山村をつないでる生活道路を歩くといったイメージ。荷物を担いだ村人や使役のロバや牛が行き交い、道端では農作業にいそしみ、ふと気が付くと鼻垂れ小僧がじっとこっちを見ている。そんな環境です。
そこでの村人の生活はシンプルで家はホント簡素なつくりだし、電気だって無い村が多い。エネルギーと言えば薪か灯油。日が昇れば動きだし、食べる物は自分達で作り、日が暮れれば寝る。そんな生活がここにはある。
物が無いから囚われる物もない。ストレスも無い自由な生活。そんな姿に驚き感心したけれどこれはこの国だからできる事、自分達には真似できない。そんな事考えていました。
でもそれに近い生活をこんな近くで実践している人がいた。
いやいや驚きました。
仕事どうするの?買物は?すぐに真似はできなけどちょっと考えてみるのもいいんじゃないかな?
より人間的な生活ってなんだろう。文化的な生活って物に囲まれて生活する事?
色々と考えさせられました。

12:10その後は一旦車に戻りしらびそ峠へ。

IMGP0509B.JPG

IMGP0516B.JPG

IMGP0519B.JPG

IMGP0520B.JPG

13:45しらびそ峠
若干曇り気味でこの峠ご自慢の南アルプスの大展望は無し。
峠から尾高山へのショートコースを目指します。峠付近は雪が積もっていました。
当然登山道も雪がありましたが5〜10センチ位。アイゼンの必要は無し。
急な所も無くさくっと到着。
14:41尾高山
いくつかあるビューポイントも標高2000mから下しか見えず…
途中雪が降ってきて慌てる。車はノーマルタイヤ!!!
15:26しらびそ峠
奥茶臼山はさらにその先にあって展望もいいそうなので次の課題ですかな?

posted by hiro at 18:18| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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南信州は戸倉山

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ブログが消えそうな感じなのでたまには書き込みましょうか?
なんと驚きの今年3回目の書き込み!


この前の日曜日の話です。
最近は仕事が休みでも色々と忙しくなかなか山にはいけないでいましたが、丸1日空いたので雪の影響の無いであろう低山へ行ってみました。南信濃の戸倉山です。この山は遠山郷のマッターホルンと呼ばれているとか?
確かに特徴のあるとんがった山です。しかしこの山は登山道と呼べる道はありません。地形図にも徒歩道の表示は無し。標高だって1167m程度。なんでこの山?
この山は「長野県 中信・南信 日帰りの山」の本に載っていたのがずっと忘れられず、ずっと行きたいと思っていた山なのです。なぜ?
この山を登る道の脇には遠山さんと言う老夫妻が住んでいるのだとか?車で行く事もできない山中で生活をしてるようです。この記事では2005年時点で96歳と86歳との事なので健在ならば100歳越え。いくらこの長寿社会とは言え100歳越えはなかなか居ません。早く行かないと・・・(すいません)お会いできない。

コースは名田熊から示されていますがそれでは素直すぎて面白く無い。で前から気になっていた吊橋から谷京峠(やきょうとうげ)へ行けないか?地形図には徒歩道の記載あり。ここからぐるっと主稜線辿って戸倉山、そして名田熊へうまく繋がるといいが…

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遠山川に架かる清水橋IMGP0484B.JPG
谷京峠
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谷京峠から見上げる戸倉山
清水橋7:48発
以前この前の国道を通った時吊橋には「自転車バイク通行禁止」とわざわざ書いてあって気になっていたのです。こんな看板作るからには入った人はいるのであろう。であるならそこそこ乗れる程度の道はあるはず。そう踏んで行ったものの…
すぐに踏跡は消え、もう一方の梯子を登るも道は極めて薄く…意を決して地形図読み込み道があるはずの場所まで行ってみるがその形跡無し。仕方無く獣道?作業道?をなんとなく辿ってみる。途中イノシシ親子に遭遇。「ブヒ〜」の叫びと至近距離3mの事で大変驚く。踏跡はあって無いようなものだが藪は薄いので問題なし。地形図での確認必須。道標的なものはほとんど無し。谷京峠は歴史ある道なだけに趣きある場所。遠山家へ向かう道をとらず伊那山脈の主稜線を行く。名田熊から万古(まんご)を経て温田(ぬくた)のルートはかなりしっかりしてると思われる。万古〜温田は確認済みなので通しで行ってみたい。
IMGP0490B.JPG

10:18戸倉山着
もっとあっさりと行けると思いきや予想外に掛かる。展望は中ア風越山辺りと南駒辺りは確認できたが遠い…南アは晴れていれば見えたと思うが?早々に下る。さて名田熊へ下る道は(地形図見ながら)全くの勘。左側の踏跡に注意していると鞍部から伸びる薄い踏跡。20m先にピンクのテープが落ちていたのでそれを信じて行くと?正解!やがて桑畑の痕跡(石積)が現れ、ぱ〜と開けた茶畑。そのすぐ先に遠山さんのお宅があります。薪を作っていたりで十分生活感あり。
IMGP0497B.JPG

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IMGP0503B.JPG

道はそのまま吸い込まれるように小屋の中?へ入っていき、クランク的に90度曲がれば中庭的な空間。中ではおばあさんが何やら食事の支度をしているのが見えます。声を掛けると返事が。
山から下りてきた事と庭先を通らせてもらう事を伝えると
「まあお茶でも飲んでいかんかね?」と中へ案内され、ずうずうしくもその言葉に甘えました。
おばあさんは杖をついてやっとの様子でしたが、ゆっくりゆっくり急須にお湯を入れて奥から歩いてきます。
その足元、手元は見ていてハラハラな状態だったので、いや自分が来た事が負担だったか?とも思いましたが珍しい客で話し相手になってよかったのかな?
どうしてここにいるのか?今はこうしている。昔はこんなだった。この道はどこに行ってなどなど…
耳が遠いので大きな声を出さないと会話になりませんが、94歳とは思えない程喋る内容は実にしっかりしています。
今はお2人とも足腰が弱く生活がやっとの状態なので買物、身の回りの事は息子さんが週に何日か下から登って面倒みてくれるのだとか?息子さんといえども68歳という事ですから楽じゃないですよね。
「わしゃ〜もう下に下りたらもう戻ってこれんで…」
うん〜確かにこの足取りではここまでの登り降りは無理かも。
その言葉には覚悟を感じました。
お茶のお礼にミカン置いてきました。
電気は来ていましたが(中電すごい!)おそらく水は沢から引いてきていると思われ、風呂は薪の生活ですが、もうただただすごいなあ〜と感心しながら下ってきました。
巷に溢れている便利な物は一切無い(液晶テレビはあったなあ)ですが、あえて便利で楽な生活を選ばず自分が快適と思う生活を貫く。一回は下界で生活したそうなのでその楽さは判っていると思いますが、それでもここの生活が良くて戻ってきた。山での生活が心地いいのは理解できますが、毎日の事でそれがずっとですからね。
今のこの便利になった世の中を知った自分達にはまねできない事だけど…
情報の先端はわからないしおしゃれなお店やレストランも無い。
人が生きるために本当に必要な物ってもっとシンプルなはず。
スマホやPC、車、エアコン、電子レンジなど多くの物達…
そんな物に囲まれそんな生活を維持するため、仕事などやるべき事に追われている生活が果たして目指すべき所なのか?
極力シンプルに自然の摂理に沿って暮らしている様はちょっと衝撃的だった。
そこで思ったのは以前行ったネパールで見聞きした事。
この国でいくつかのトレッキングコースを歩きましたが、ここでのトレッキングとは山村をつないでる生活道路を歩くといったイメージ。荷物を担いだ村人や使役のロバや牛が行き交い、道端では農作業にいそしみ、ふと気が付くと鼻垂れ小僧がじっとこっちを見ている。そんな環境です。
そこでの村人の生活はシンプルで家はホント簡素なつくりだし、電気だって無い村が多い。エネルギーと言えば薪か灯油。日が昇れば動きだし、食べる物は自分達で作り、日が暮れれば寝る。そんな生活がここにはある。
物が無いから囚われる物もない。ストレスも無い自由な生活。そんな姿に驚き感心したけれどこれはこの国だからできる事、自分達には真似できない。そんな事考えていました。
でもそれに近い生活をこんな近くで実践している人がいた。
いやいや驚きました。
仕事どうするの?買物は?すぐに真似はできなけどちょっと考えてみるのもいいんじゃないかな?
より人間的な生活ってなんだろう。文化的な生活って物に囲まれて生活する事?
色々と考えさせられました。

12:10その後は一旦車に戻りしらびそ峠へ。

IMGP0509B.JPG

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13:45しらびそ峠
若干曇り気味でこの峠ご自慢の南アルプスの大展望は無し。
峠から尾高山へのショートコースを目指します。峠付近は雪が積もっていました。
当然登山道も雪がありましたが5〜10センチ位。アイゼンの必要は無し。
急な所も無くさくっと到着。
14:41尾高山
いくつかあるビューポイントも標高2000mから下しか見えず…
途中雪が降ってきて慌てる。車はノーマルタイヤ!!!
15:26しらびそ峠
奥茶臼山はさらにその先にあって展望もいいそうなので次の課題ですかな?

posted by hiro at 18:18| 長野 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 登山 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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