2010年09月01日

7日目(8/14)

7日目(レース的カウントだと6日と○○時間となります)

あとはただ突き進むのみ。

この沢の渓相は激しいです。水量も多く滝もダイナミックです、当然そんな沢なので道もデンジャラス。
整備はきちんとしてありますが際どい道ですね。
この道で大きなミスをしました。ヤレヤレ峠の大きな道標に辿り着いて
→ 茶臼
← 畑薙大吊橋
を見てなぜか茶臼方面へ向かってしまったのです。
逆走です。多分意識が飛んでいたと思います。
長いな〜と思いつつもずっと逆走。
さっきこんな吊り橋渡ったよな〜と思いつつも逆走。
まただよこんな橋も渡った(気がする)
冷静に考えればすぐに気付きそうですが、このレースではこんなデジャヴが良くあるのです。
来たハズ無いのに前にここ来た事がある。そう感じる事が良くあるのです。(自分だけ?)

またかよ!




しかしこのデジャヴはあまりにリアル。
確かにこの橋は渡った…
しかも進行方向が逆???
うん〜
意味が判らない。
しばらく考えます。逆走したか?
可能性あり。どこからかは判りませんがそうかも?で逆に行ってみます。
特徴ある場所で確信しました。さっきまでは逆走!
しかし正規方向に戻るもあまりに遠く感じ始めました。そして24時間近く不眠できているので判断力が鈍っていたと思います。
さらに途中で不安になり又、逆に進み始めます。こうなると本当が何か判らなくなってきます。
何回も往復して(笑っちゃうと思いますが本人は真剣です)やっとの思いで再びヤレヤレ峠に着きました。
ここで全ての謎が解けて本当に「ヤレヤレ」でした。
大吊橋は真っ暗で何も判らず到着 3:29
ここからも大変。畑薙ダムまでコースタイムで1時間程なのに休まず歩いて2時間かかりました。
なぜ?やっぱり行ったり来たりでうろうろしていました。(多分…)
そこで重大な決意!

「オレはいったい何やっているんだそうだ!バスで帰ろう」

そう思ってダムに着いたのでした。
畑薙ダム3:29
しかしダムはなぜかスルーしてさらに進みます。
完全に逝ってます。今これ書いていても良く判りません。
でもこんな写真は撮っていました。

BIMGP3568.jpg BIMGP3569.jpg

途中居るはずの無い人が見えたり、落した物がどこかにいってしまったり(幻覚です)さらには寝ながら歩いてガードレールにぶつかったり、草むらに突っ込んだりでヤバかったです。車にぶつからないでよかった。
どこかで寝たい

移転した白樺荘は時間が早く利用不可能。おしい!!外からも見えるメニューが魅力的。
この辺りでもやっぱり道端に人がいます。
トンネルが現れ始めてからか…
泉さんが追いついてきました。安定していますね〜茶臼小屋でビバークしていたのはわかりました。しっかりリードしていると思いましたが…と言うより彼はは寝ていますが私は寝ていません。しっかり休んで移動のペースはしっかりと保つ。良い計画だと思います
私は勢いだけで無計画。
劣勢…
私はいたずらに長時間動いていただけか…
これまでの事を色々話しながら走り&歩きで一緒に進みます。やっぱり相手がいると幻覚は無くなりました。
この井川地区は泉さんの地元です。行き交う車が代わる代わる話しかけていきます。

BIMGP3570.jpg BIMGP3571.jpg


「おう!まだこんな所か?消防(望月さん)はもうゴールしたぞ」

「頑張れよ」

この地区にあってこの2人の活躍はちょっとしたお祭り???
地区内にいくつもの手作り応援バナーがありました。
寄ったお店でもこんな感じ。

BIMGP3572.jpg BIMGP3573.jpg

愛を感じます。
ここでこの日の行動食を購入します。この先しばらく日中でも利用できる店はほとんど無いので、今のペース、天気、安部川を越える時間などを考えて買い物をします。
私の買ったパンが最後のパンでした。後続の皆さんごめんなさい。

このレースはとにかく長時間なので色々と考える時間も多いのです。特に山岳エリアでは自分自身と対峙して今の体調や体力、レース全体の事を考えます。さては天気、下って何を食べるか?
先行する選手は?後続は?ゴールしたら何しよう?などなど取りとめの無い思考が頭の中を駆け巡っています。こんな時間もなかなか楽しいのです。
対してペースの会う中、仲間がいると色々な話ができてこれも楽しいのです。
このレースは事前に選考会があってお互いを知る時間があります。必ず事前に顔を合わせています。しかしそこでのお話なんて表面的な事だけ。
お互いの事なんてほとんど知りません。でもレース中はペースが合う人だったらかなり長い間話をする時間があります。
この最後のロード区間では泉さんと結構長い時間話をしていました。バイクやトレラン、登山、家庭の事なんかも…
これはこれで有意義な時間なのです。そこで判明!彼はバイクでは「パリ・ブレスト・パリ」1200Km!!トレランでは「ツールドモンブランCCC」完走の実力者です。恐れ入りました。道理で強い訳です。

そんな中私が何回も口にしていた事

「泉さん…ゴールしたら飲みにいきましょうね」

まずはこれを目標としましょうか!
井川ダム同着10:26
なんとか明るいうちに着きたいです。ここでの目標18:00ゴール
ほとんど走って行ければ可能??
この辺りに来て私の調子が上がってきました。富士見峠の登りが走れます。2/3位は走れますね。このレースではちょっと調子良く感じても力を出しすぎてはいけない。余力はあってもセーブしなければいけないずっとそれを意識してきました。
ゴールは上高地でも駒ヶ根でも井川でも無いのです。あくまでも目標は大浜海岸なのです。途中の経過タイムは目安であってあまり意味がありません。ましてや他の選手との前後関係はほんとに参考程度。これを意識しすぎるとペースを崩します。
そういった事でずっとセーブしてきたのです。しかしそろそろリミッター解除してもいいのでしょうか?
足裏問題無し、筋肉痛無し、食糧、水OK
でそろりそろりと走っていきます。泉さんごめんなさい。行ける時に行かないと…
富士見峠12:28
いい感じで到着。間瀬ファミリーが居たのでちょっとお話。
勢いを止めない様走って下ります。うん〜いいよ。
気持いいいです。この調子で行けば?!
足裏に注意してサクサク下ります。ためしに500mおきにある距離表示でペースを測ってみました。
キロ5分30秒〜6分位。
お〜 いいペースです。
400Km近く走って。
荷物背負って。
いいんだろうかこのまま行ってしまって…

しかし

この勢いは長くは続きませんでした。
その先集落を前にして道はジェットコースターの様に急勾配、急カーブになります。私はそこもその勢いのまま突入してしまったのです。
急勾配の舗走路は走れば足裏にかなりの衝撃を与えます。これまで大事にしてきた足裏がここに来て悲鳴を上げました。
母指球付近の炎症です。まずいですこれはまずい。豆だったらつぶれてもまあ我慢できます。保護テープでもかなりカバーできます。
しかし炎症はダメです。一旦これがおきると走りを止めるか、ただただ痛みに耐えて歩くしかありません。こうなってしまうともうダメです。
これまでのレースで炎症だけはマズイ。これだけは起こさないように注意していましたが、ついに来てしまいました。
これが横沢の集落辺りからです。ゴールまで35〜30Kmあります。これからはひたすら歩きとなってしまいました。
歩きでも当然痛いですよ。
とにかく耐えるだけです。あ〜これで明るいうちのゴールは無くなりました。
これから玉機橋(安部川)までが長い事長い事。ここはゴール手前の判りやすいポイントとして重要なのですが、ここまでしっかり時間がかかりました。
次は静岡初のコンビニなのですがこれも遠い。まあ一応大体判っているのですがやっぱり遠い。ここで歩いていてはダメです。

BIMGP3575.jpgサークルK 18:22〜47
冷やし中華にヨーグルト、パン
冷たいものを求めています。ここまで来れば食べる事は心配ありません。
日は沈んでもまだまだ暑い!時々応援してくれる人がいます。ありがたいです。1人でいるとこういった事がすごく心の支えになります。
これ以降コンビニでアイスを買って暑さをしのぎます。
しかし長い。歩きだと長すぎて耐えられません。
やがて市街地?家やお店が多くなってきました。
すると?アウトドア系のブランドロゴを掲げたお店が右側にありました。
へ〜こんなお店があるのね。なんて見ていたら?お店の方が私を見て飛び出てきました。どうもこのお店(アラジン)でこのレースを応援してくれているようです。

BIMGP3577.jpg BIMGP3578.jpg

駐車場にはこんなテントがあって昼間はここで応援していたんでしょうね。嬉しいです。
しかし私の時は夜。誰もいません(寂しい)
やっぱりこのレースの行程、内容を知っている人からの応援は嬉しいのです。
その後レース関係者?もう走り終わった選手、選考会に参加した人が応援にきていました。

「いけるよいける」

「7日以内は確実だね」

「もうちょっとだよ」

前後の様子も教えてもらいました。
彼らは南アで連絡が取れなくなっている人を見に行くのだとか?ご苦労さまです!!
あと8.3Km
走ればすぐなのですが今の足ではなかなか…
気分転換に又アイスを食べようか?とコンビニを探すのですが?
うん?暑さしのぎだったらビールでもいいんじゃない?
このレース中はビール絶ちをしていました。もう目の前だしいいんじゃない?
ちょっと早いけどいっちゃう?
で飲んでしまいました。350mlでは淋しいので500ml !!
いや〜うまいです。歩きながら飲んでしまいました。
しかし飲酒は当然の様に心拍数を上げます。
ただ歩いているだけなのに苦しいのです。ドキドキします。
いつもならこれ位の量なんでも無いのですが1週間ぶり、運動中でダメです。
さらにペースダウン。
また無駄に遅くなりました。さらに静岡駅を前にして又逆走。よっぱらいか?幻覚か?
しっかりしろ!
そして静岡駅のコンコースを過ぎラスト大浜海岸までです。多分4km位ですがこれがまた長いのです。ほんとうんざり。
最後の最後で道を間違え右往左往。辺りを徘徊している高校生に道を聞いて復帰。見慣れた通りに出ました。
かなり遅くなってしまいましたが岩瀬さんをはじめ何人もの応援の方に迎えて頂きました。
真っ暗で良く見えませんでしたがやっと大浜海岸に着きました。

6日22時間22分ゴール

BIMGP3580.jpg BIMGP3581.jpg 

夜という事もありいつもと違って割りとドライな感情でしたがやっぱり嬉しさは格別です。
これで全てから解放されました。
このレースで7日以内にゴールするためのイメージはこれまでにできていました。前回がその実践の場でした。しかし中盤までいいペースで行きながらも打撲で大きなダメージを受けて失速。形にはなりませんでした。
足の裏さえ健全に保てれば体力的、精神的には問題ありません。とにかく足の裏です。今回は最後の詰めが甘くちょっと調子に乗りすぎたのが行けなかったですが、おおむねいいイメージで行けました。
理想は木曽のスキー場で寝ない。入野谷で寝ないこれが守れれば6日と12時間以内は可能だったと思います。しかし現実は「楽」な誘惑で難しいですね。
今年は空木岳がカットされてコース短縮されたのがありますが、とりあえず7日以内が達成できたことは満足しています。

あ〜
とりあえずビールにする?お風呂にする?

posted by hiro at 22:01| 長野 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | TJAR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
濃い7日間の中で、四俣・井上・宮下・奥野さんと前後することが多かったけれど、飯島さんとは本当に最後まで絡みましたねー。話をした時間は、とっても楽しい時間でしたよ。また、私が7日間以内で完走できたのは、飯島さんの豊富な経験とアドバイスのおかげです。本当にありがとうございました。すごく良い経験と思い出が出来ました。
報告会予定日は、別件があり参加できませんが、別の機会にゆっくり飲みたいですね。
Posted by いずみ at 2010年09月01日 23:40
hiroさん こんばんは♪

さすがに 7日目っというだけあり いろんな意味で読みごたえのある内容でした
睡眠不足からくるスパイラルワールド…
ご本人は 真剣 なだけに ???ですが
通常ではありえないような状況だったんでしょうね

それでも ご無事で目標達成 おめでとうございます! 
Posted by matsunorida at 2010年09月02日 01:23
いずみさん

そう!後半はお互い高め合う場としていい時間をありがとうございました。
あの畑薙ダムからの下りで会えなければダラダラと歩いていたと思います。

*途中で一緒だった人には経験者??として与えられる事は与えなければと思っていました。押しつけがましく無いように…
少しは参考になったはず?です。

そうですか報告会は欠席ですか?
残念です。
本当にいつか飲みましょうね。
Posted by hiro at 2010年09月02日 21:29
matsunoridaさん

まさに幻覚スパイラル!抜け出すのは大変です。
知っていました?このレースの名前のトランスって走った選手が皆トランス状態に落ちるからだって。
常連の人は意識していないけど、それにハマってしまったジャンキーなんですよね〜
5日位こんな事やっていないと入れない世界だからなんですよ。

冗談ですけど!

Posted by hiro at 2010年09月02日 22:11
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2010年09月01日

7日目(8/14)

7日目(レース的カウントだと6日と○○時間となります)

あとはただ突き進むのみ。

この沢の渓相は激しいです。水量も多く滝もダイナミックです、当然そんな沢なので道もデンジャラス。
整備はきちんとしてありますが際どい道ですね。
この道で大きなミスをしました。ヤレヤレ峠の大きな道標に辿り着いて
→ 茶臼
← 畑薙大吊橋
を見てなぜか茶臼方面へ向かってしまったのです。
逆走です。多分意識が飛んでいたと思います。
長いな〜と思いつつもずっと逆走。
さっきこんな吊り橋渡ったよな〜と思いつつも逆走。
まただよこんな橋も渡った(気がする)
冷静に考えればすぐに気付きそうですが、このレースではこんなデジャヴが良くあるのです。
来たハズ無いのに前にここ来た事がある。そう感じる事が良くあるのです。(自分だけ?)

またかよ!




しかしこのデジャヴはあまりにリアル。
確かにこの橋は渡った…
しかも進行方向が逆???
うん〜
意味が判らない。
しばらく考えます。逆走したか?
可能性あり。どこからかは判りませんがそうかも?で逆に行ってみます。
特徴ある場所で確信しました。さっきまでは逆走!
しかし正規方向に戻るもあまりに遠く感じ始めました。そして24時間近く不眠できているので判断力が鈍っていたと思います。
さらに途中で不安になり又、逆に進み始めます。こうなると本当が何か判らなくなってきます。
何回も往復して(笑っちゃうと思いますが本人は真剣です)やっとの思いで再びヤレヤレ峠に着きました。
ここで全ての謎が解けて本当に「ヤレヤレ」でした。
大吊橋は真っ暗で何も判らず到着 3:29
ここからも大変。畑薙ダムまでコースタイムで1時間程なのに休まず歩いて2時間かかりました。
なぜ?やっぱり行ったり来たりでうろうろしていました。(多分…)
そこで重大な決意!

「オレはいったい何やっているんだそうだ!バスで帰ろう」

そう思ってダムに着いたのでした。
畑薙ダム3:29
しかしダムはなぜかスルーしてさらに進みます。
完全に逝ってます。今これ書いていても良く判りません。
でもこんな写真は撮っていました。

BIMGP3568.jpg BIMGP3569.jpg

途中居るはずの無い人が見えたり、落した物がどこかにいってしまったり(幻覚です)さらには寝ながら歩いてガードレールにぶつかったり、草むらに突っ込んだりでヤバかったです。車にぶつからないでよかった。
どこかで寝たい

移転した白樺荘は時間が早く利用不可能。おしい!!外からも見えるメニューが魅力的。
この辺りでもやっぱり道端に人がいます。
トンネルが現れ始めてからか…
泉さんが追いついてきました。安定していますね〜茶臼小屋でビバークしていたのはわかりました。しっかりリードしていると思いましたが…と言うより彼はは寝ていますが私は寝ていません。しっかり休んで移動のペースはしっかりと保つ。良い計画だと思います
私は勢いだけで無計画。
劣勢…
私はいたずらに長時間動いていただけか…
これまでの事を色々話しながら走り&歩きで一緒に進みます。やっぱり相手がいると幻覚は無くなりました。
この井川地区は泉さんの地元です。行き交う車が代わる代わる話しかけていきます。

BIMGP3570.jpg BIMGP3571.jpg


「おう!まだこんな所か?消防(望月さん)はもうゴールしたぞ」

「頑張れよ」

この地区にあってこの2人の活躍はちょっとしたお祭り???
地区内にいくつもの手作り応援バナーがありました。
寄ったお店でもこんな感じ。

BIMGP3572.jpg BIMGP3573.jpg

愛を感じます。
ここでこの日の行動食を購入します。この先しばらく日中でも利用できる店はほとんど無いので、今のペース、天気、安部川を越える時間などを考えて買い物をします。
私の買ったパンが最後のパンでした。後続の皆さんごめんなさい。

このレースはとにかく長時間なので色々と考える時間も多いのです。特に山岳エリアでは自分自身と対峙して今の体調や体力、レース全体の事を考えます。さては天気、下って何を食べるか?
先行する選手は?後続は?ゴールしたら何しよう?などなど取りとめの無い思考が頭の中を駆け巡っています。こんな時間もなかなか楽しいのです。
対してペースの会う中、仲間がいると色々な話ができてこれも楽しいのです。
このレースは事前に選考会があってお互いを知る時間があります。必ず事前に顔を合わせています。しかしそこでのお話なんて表面的な事だけ。
お互いの事なんてほとんど知りません。でもレース中はペースが合う人だったらかなり長い間話をする時間があります。
この最後のロード区間では泉さんと結構長い時間話をしていました。バイクやトレラン、登山、家庭の事なんかも…
これはこれで有意義な時間なのです。そこで判明!彼はバイクでは「パリ・ブレスト・パリ」1200Km!!トレランでは「ツールドモンブランCCC」完走の実力者です。恐れ入りました。道理で強い訳です。

そんな中私が何回も口にしていた事

「泉さん…ゴールしたら飲みにいきましょうね」

まずはこれを目標としましょうか!
井川ダム同着10:26
なんとか明るいうちに着きたいです。ここでの目標18:00ゴール
ほとんど走って行ければ可能??
この辺りに来て私の調子が上がってきました。富士見峠の登りが走れます。2/3位は走れますね。このレースではちょっと調子良く感じても力を出しすぎてはいけない。余力はあってもセーブしなければいけないずっとそれを意識してきました。
ゴールは上高地でも駒ヶ根でも井川でも無いのです。あくまでも目標は大浜海岸なのです。途中の経過タイムは目安であってあまり意味がありません。ましてや他の選手との前後関係はほんとに参考程度。これを意識しすぎるとペースを崩します。
そういった事でずっとセーブしてきたのです。しかしそろそろリミッター解除してもいいのでしょうか?
足裏問題無し、筋肉痛無し、食糧、水OK
でそろりそろりと走っていきます。泉さんごめんなさい。行ける時に行かないと…
富士見峠12:28
いい感じで到着。間瀬ファミリーが居たのでちょっとお話。
勢いを止めない様走って下ります。うん〜いいよ。
気持いいいです。この調子で行けば?!
足裏に注意してサクサク下ります。ためしに500mおきにある距離表示でペースを測ってみました。
キロ5分30秒〜6分位。
お〜 いいペースです。
400Km近く走って。
荷物背負って。
いいんだろうかこのまま行ってしまって…

しかし

この勢いは長くは続きませんでした。
その先集落を前にして道はジェットコースターの様に急勾配、急カーブになります。私はそこもその勢いのまま突入してしまったのです。
急勾配の舗走路は走れば足裏にかなりの衝撃を与えます。これまで大事にしてきた足裏がここに来て悲鳴を上げました。
母指球付近の炎症です。まずいですこれはまずい。豆だったらつぶれてもまあ我慢できます。保護テープでもかなりカバーできます。
しかし炎症はダメです。一旦これがおきると走りを止めるか、ただただ痛みに耐えて歩くしかありません。こうなってしまうともうダメです。
これまでのレースで炎症だけはマズイ。これだけは起こさないように注意していましたが、ついに来てしまいました。
これが横沢の集落辺りからです。ゴールまで35〜30Kmあります。これからはひたすら歩きとなってしまいました。
歩きでも当然痛いですよ。
とにかく耐えるだけです。あ〜これで明るいうちのゴールは無くなりました。
これから玉機橋(安部川)までが長い事長い事。ここはゴール手前の判りやすいポイントとして重要なのですが、ここまでしっかり時間がかかりました。
次は静岡初のコンビニなのですがこれも遠い。まあ一応大体判っているのですがやっぱり遠い。ここで歩いていてはダメです。

BIMGP3575.jpgサークルK 18:22〜47
冷やし中華にヨーグルト、パン
冷たいものを求めています。ここまで来れば食べる事は心配ありません。
日は沈んでもまだまだ暑い!時々応援してくれる人がいます。ありがたいです。1人でいるとこういった事がすごく心の支えになります。
これ以降コンビニでアイスを買って暑さをしのぎます。
しかし長い。歩きだと長すぎて耐えられません。
やがて市街地?家やお店が多くなってきました。
すると?アウトドア系のブランドロゴを掲げたお店が右側にありました。
へ〜こんなお店があるのね。なんて見ていたら?お店の方が私を見て飛び出てきました。どうもこのお店(アラジン)でこのレースを応援してくれているようです。

BIMGP3577.jpg BIMGP3578.jpg

駐車場にはこんなテントがあって昼間はここで応援していたんでしょうね。嬉しいです。
しかし私の時は夜。誰もいません(寂しい)
やっぱりこのレースの行程、内容を知っている人からの応援は嬉しいのです。
その後レース関係者?もう走り終わった選手、選考会に参加した人が応援にきていました。

「いけるよいける」

「7日以内は確実だね」

「もうちょっとだよ」

前後の様子も教えてもらいました。
彼らは南アで連絡が取れなくなっている人を見に行くのだとか?ご苦労さまです!!
あと8.3Km
走ればすぐなのですが今の足ではなかなか…
気分転換に又アイスを食べようか?とコンビニを探すのですが?
うん?暑さしのぎだったらビールでもいいんじゃない?
このレース中はビール絶ちをしていました。もう目の前だしいいんじゃない?
ちょっと早いけどいっちゃう?
で飲んでしまいました。350mlでは淋しいので500ml !!
いや〜うまいです。歩きながら飲んでしまいました。
しかし飲酒は当然の様に心拍数を上げます。
ただ歩いているだけなのに苦しいのです。ドキドキします。
いつもならこれ位の量なんでも無いのですが1週間ぶり、運動中でダメです。
さらにペースダウン。
また無駄に遅くなりました。さらに静岡駅を前にして又逆走。よっぱらいか?幻覚か?
しっかりしろ!
そして静岡駅のコンコースを過ぎラスト大浜海岸までです。多分4km位ですがこれがまた長いのです。ほんとうんざり。
最後の最後で道を間違え右往左往。辺りを徘徊している高校生に道を聞いて復帰。見慣れた通りに出ました。
かなり遅くなってしまいましたが岩瀬さんをはじめ何人もの応援の方に迎えて頂きました。
真っ暗で良く見えませんでしたがやっと大浜海岸に着きました。

6日22時間22分ゴール

BIMGP3580.jpg BIMGP3581.jpg 

夜という事もありいつもと違って割りとドライな感情でしたがやっぱり嬉しさは格別です。
これで全てから解放されました。
このレースで7日以内にゴールするためのイメージはこれまでにできていました。前回がその実践の場でした。しかし中盤までいいペースで行きながらも打撲で大きなダメージを受けて失速。形にはなりませんでした。
足の裏さえ健全に保てれば体力的、精神的には問題ありません。とにかく足の裏です。今回は最後の詰めが甘くちょっと調子に乗りすぎたのが行けなかったですが、おおむねいいイメージで行けました。
理想は木曽のスキー場で寝ない。入野谷で寝ないこれが守れれば6日と12時間以内は可能だったと思います。しかし現実は「楽」な誘惑で難しいですね。
今年は空木岳がカットされてコース短縮されたのがありますが、とりあえず7日以内が達成できたことは満足しています。

あ〜
とりあえずビールにする?お風呂にする?

posted by hiro at 22:01| 長野 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | TJAR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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濃い7日間の中で、四俣・井上・宮下・奥野さんと前後することが多かったけれど、飯島さんとは本当に最後まで絡みましたねー。話をした時間は、とっても楽しい時間でしたよ。また、私が7日間以内で完走できたのは、飯島さんの豊富な経験とアドバイスのおかげです。本当にありがとうございました。すごく良い経験と思い出が出来ました。
報告会予定日は、別件があり参加できませんが、別の機会にゆっくり飲みたいですね。
Posted by いずみ at 2010年09月01日 23:40
hiroさん こんばんは♪

さすがに 7日目っというだけあり いろんな意味で読みごたえのある内容でした
睡眠不足からくるスパイラルワールド…
ご本人は 真剣 なだけに ???ですが
通常ではありえないような状況だったんでしょうね

それでも ご無事で目標達成 おめでとうございます! 
Posted by matsunorida at 2010年09月02日 01:23
いずみさん

そう!後半はお互い高め合う場としていい時間をありがとうございました。
あの畑薙ダムからの下りで会えなければダラダラと歩いていたと思います。

*途中で一緒だった人には経験者??として与えられる事は与えなければと思っていました。押しつけがましく無いように…
少しは参考になったはず?です。

そうですか報告会は欠席ですか?
残念です。
本当にいつか飲みましょうね。
Posted by hiro at 2010年09月02日 21:29
matsunoridaさん

まさに幻覚スパイラル!抜け出すのは大変です。
知っていました?このレースの名前のトランスって走った選手が皆トランス状態に落ちるからだって。
常連の人は意識していないけど、それにハマってしまったジャンキーなんですよね〜
5日位こんな事やっていないと入れない世界だからなんですよ。

冗談ですけど!

Posted by hiro at 2010年09月02日 22:11
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