2010年08月24日

5日目(8/12)

5日目

今回のレース中で最悪の天候。乗り切れるか?
BIMGP3507.jpg

17:30 起床
 ここは出入りが激しいので自分のペースで休むには向きませんね。時間の割に体は休まりません。
さて。ここでデポ品の中より実際に持って行く食糧をチョイスしていると…
あれ〜無い。スキー場まではあったストーブとコッヘルがありません。なぜ?いつから?
記憶を辿ってみますがザックを開けたのは2回。そのどちらかで忘れたみたいです。
私はザックを下してザックを開けた場合。出発する時に数歩進んでから必ず振り返って忘れ物が無いか確認しているのです。だから忘れたなんて絶対に無い!!はず。しかし現実に無いのです。最小限の荷物なのでどれが無くなっても困ります。
仕方ありませんストーブ無しで考えねばなりません。幸いにもかなり多めにデポしておいたので量的には問題ありません。しかし市野瀬を発つ前に食べるつもりだったメニューはボツです。(泣
フルーツ缶だけ食べて出ます。
今回の当たりだった食糧は「味噌パン」別に味噌の味がするわけじゃありません。小包装になっていて手のひらサイズ。普通のパンよりは水分少なめでぱさぱさ。味はほんのり甘い。まあ普通に食べられます。
これは普通の状態で日持ちするし、固めなので潰れません。このレース全体で重宝しました。これからの山行でも使えそうです。

18:53発
CPでの情報では台風が接近中で今夜より大荒れとの事。明後日は回復するそうですが。うん〜そんなに荒れるのでしょうか?出発時の空は晴れ。少し出ている雲は若干黒いですが…
いずれにせよ進むだけ進んで無理なら停滞するまでです。食糧は十分あります。
林道終点手前で奥野さんをパス。水を汲みます。
林道終点の広場では先行していた宮下さん草の上で寝ています。
タフだ…
夜の地蔵尾根は解りにくいですがまあなんとかなります。
松峰小屋上で宮下さんが追いついてきました。
私は2340m付近でビバーク。23:20これは失敗しました無理しても仙丈を越えておくべきでした。
しかも丁度背中にあたる部分に木の根があってずっと当たっていました。エアマットの効果無し

寝覚めると激しい雨と風。
うん〜やっぱり来ましたか
2:39発
地蔵尾根上部で泉さんが追いついてきました。一緒に仙丈小屋へ向かいます。予定ではとっくに南下している筈でしたがこの時間なら寄って補給しておいた方がいいでしょう。この秋には仕事でここに来る事になりそうです。その下見もしておきますか?
BIMGP3497.jpg5:10〜5:34
小屋番の宮下さんが迎えてくれます。宿泊客は当然皆停滞ですが、私たちはほんのひと時の休憩で発ってきます。レースの話は聞いているのでもの珍しそうに見ています。普通台風がきていたら停滞が常識ですからね。暖かいカップめんが美味しいです。


BIMGP3499.jpg西からの風が激しいです。これまであえて嵐の中に山に行く事はありました。自らの経験値を上げるためです。風が強い稜線はこうなる。雨が加わるとこうなる。これを知っておくと知らないとでは悪条件での耐性が全く違ってきます。
しかし今回はそれ以上で非常に厳しかったですね。後で知ったのですがその日の南アの最低気温が8℃風速は恐らく20m以上。風による体感温度は1mで1℃下がると言われています。単純に計算して8‐20=‐12!!
体感温度-12℃です。これは少なめに見積もっているので実際はもっと寒かったと思います。
こんな状況で重要なのがアンダーウエア。今回は今の夏山最強のアンダーウエア。ファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュと保温性重視でスパイフィルの組み合わせ。これでぎりぎりでした。
立ち止まると一気に冷えてきます。失敗だったのがボトムです。下タイツ一本乗りきるつもりでしたしかし今回はC3FITです。これは冷却効果が高いと聞いていました。夏のタイツとしてはベストです。しかしこの強風下ではその効果があだとなります。とにかく冷えます。本当に止まっていられません。
この状況は判断を間違えば冗談ぬきに疲労凍死です。一つのミスならばいいですが二つミスすれば多分だめ。
今やってはいけない事

捻挫、滑落で動けなくなる事

エネルギー不足で動けなくなる事

水分不足で代謝が悪くなる事

これを意識します。
今日はとにかく確実を心がけます。
幸いにも前後に仲間がいて心強かったですね。
熊の平小屋12:30〜13:18
ここの小屋は助かりました。前後の選手が集合です。
泉、宮下、井上、四俣
勧められるままにレトルトの鳥飯にカップめん。体が温まります。
目の前には薪ストーブ。暖かい…
選手以外は停滞している宿泊客。本読んでまったりと…
食べ終わると・・・・
半乾きの服。
外は嵐

この状況でこの小屋を出るのは勇気がいります。
意を決して私が

「さあ!そろそろ行きますか」

私自身に対して、そして他の選手に対しても…
自らに鼓舞します。(させます)
(行くぞ!行くぞ!)

BIMGP3504.jpg

外ではビショビショのレインウエア。
憂鬱です。
とにかく厳しい1日ですね。仲間の動向が気になります。
塩見岳16:40
ここの風が一番激しかったです。まじめに飛ばされそうです。
本日初めてのパーティに会いました。よくこんな日に歩きますよ。この日他に合ったのは1人だけです。
塩見小屋はパス。
三伏山付近で戸惑いました。
三伏峠20:05
井上さんと同着。風が強い中ツエルトを張るのは辛いです。
しかしビショビショでもツエルトの中は落ち着きます。
火は使えないので暖もとれません。
ドライマンゴー一気食い。そしてトレイルミックスをぼりぼりそして味噌パン
これで夕食にします。ここはフォーマokメール、ブログチェック。こんな山奥で下界と繋がっている事に改めて感動。
タイツだけ脱いであとはそのままで寝てしまいます。
posted by hiro at 23:25| 長野 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | TJAR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hiroさん こんにちは 

5日目はかなりシビアな状況だったようですね
ストーブが無くなった事を 疲れたココロで すばやく切り替えるのも 大変だったと思います

乾きかけたWEARの上から ぐっしょり濡れたJKTを着て 再出発するのは かなり気が重い事でしょうね…お察しします…

でも 他の選手の方々との助け合い(目覚ましあい?) や 携帯で繋がる下界 など
完走 や 自然の素晴らしさ の他にも 感動できることがたくさんあるんですネ☆

カラダの方はどうですか? 回復出来ていますか?

Posted by matsunorida at 2010年08月25日 15:26
ストーブが無いのはその時点ではもう仕方無い事なので、切り替えざるをえませんでした。余裕をもった食糧がそれを可能にしてくれました。

その日はめげる事が多いので無理やりにでも前向きに心を向け続けました。
こんな日はこういったメンタル面の強さがものをいいますね。

確かに自立した個人同士のレースですが色々と間接的に支えられている事を感じます。

改めて感謝です。
Posted by hiro at 2010年08月25日 21:52
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5日目(8/12)

5日目

今回のレース中で最悪の天候。乗り切れるか?
BIMGP3507.jpg

17:30 起床
 ここは出入りが激しいので自分のペースで休むには向きませんね。時間の割に体は休まりません。
さて。ここでデポ品の中より実際に持って行く食糧をチョイスしていると…
あれ〜無い。スキー場まではあったストーブとコッヘルがありません。なぜ?いつから?
記憶を辿ってみますがザックを開けたのは2回。そのどちらかで忘れたみたいです。
私はザックを下してザックを開けた場合。出発する時に数歩進んでから必ず振り返って忘れ物が無いか確認しているのです。だから忘れたなんて絶対に無い!!はず。しかし現実に無いのです。最小限の荷物なのでどれが無くなっても困ります。
仕方ありませんストーブ無しで考えねばなりません。幸いにもかなり多めにデポしておいたので量的には問題ありません。しかし市野瀬を発つ前に食べるつもりだったメニューはボツです。(泣
フルーツ缶だけ食べて出ます。
今回の当たりだった食糧は「味噌パン」別に味噌の味がするわけじゃありません。小包装になっていて手のひらサイズ。普通のパンよりは水分少なめでぱさぱさ。味はほんのり甘い。まあ普通に食べられます。
これは普通の状態で日持ちするし、固めなので潰れません。このレース全体で重宝しました。これからの山行でも使えそうです。

18:53発
CPでの情報では台風が接近中で今夜より大荒れとの事。明後日は回復するそうですが。うん〜そんなに荒れるのでしょうか?出発時の空は晴れ。少し出ている雲は若干黒いですが…
いずれにせよ進むだけ進んで無理なら停滞するまでです。食糧は十分あります。
林道終点手前で奥野さんをパス。水を汲みます。
林道終点の広場では先行していた宮下さん草の上で寝ています。
タフだ…
夜の地蔵尾根は解りにくいですがまあなんとかなります。
松峰小屋上で宮下さんが追いついてきました。
私は2340m付近でビバーク。23:20これは失敗しました無理しても仙丈を越えておくべきでした。
しかも丁度背中にあたる部分に木の根があってずっと当たっていました。エアマットの効果無し

寝覚めると激しい雨と風。
うん〜やっぱり来ましたか
2:39発
地蔵尾根上部で泉さんが追いついてきました。一緒に仙丈小屋へ向かいます。予定ではとっくに南下している筈でしたがこの時間なら寄って補給しておいた方がいいでしょう。この秋には仕事でここに来る事になりそうです。その下見もしておきますか?
BIMGP3497.jpg5:10〜5:34
小屋番の宮下さんが迎えてくれます。宿泊客は当然皆停滞ですが、私たちはほんのひと時の休憩で発ってきます。レースの話は聞いているのでもの珍しそうに見ています。普通台風がきていたら停滞が常識ですからね。暖かいカップめんが美味しいです。


BIMGP3499.jpg西からの風が激しいです。これまであえて嵐の中に山に行く事はありました。自らの経験値を上げるためです。風が強い稜線はこうなる。雨が加わるとこうなる。これを知っておくと知らないとでは悪条件での耐性が全く違ってきます。
しかし今回はそれ以上で非常に厳しかったですね。後で知ったのですがその日の南アの最低気温が8℃風速は恐らく20m以上。風による体感温度は1mで1℃下がると言われています。単純に計算して8‐20=‐12!!
体感温度-12℃です。これは少なめに見積もっているので実際はもっと寒かったと思います。
こんな状況で重要なのがアンダーウエア。今回は今の夏山最強のアンダーウエア。ファイントラックのフラッドラッシュスキンメッシュと保温性重視でスパイフィルの組み合わせ。これでぎりぎりでした。
立ち止まると一気に冷えてきます。失敗だったのがボトムです。下タイツ一本乗りきるつもりでしたしかし今回はC3FITです。これは冷却効果が高いと聞いていました。夏のタイツとしてはベストです。しかしこの強風下ではその効果があだとなります。とにかく冷えます。本当に止まっていられません。
この状況は判断を間違えば冗談ぬきに疲労凍死です。一つのミスならばいいですが二つミスすれば多分だめ。
今やってはいけない事

捻挫、滑落で動けなくなる事

エネルギー不足で動けなくなる事

水分不足で代謝が悪くなる事

これを意識します。
今日はとにかく確実を心がけます。
幸いにも前後に仲間がいて心強かったですね。
熊の平小屋12:30〜13:18
ここの小屋は助かりました。前後の選手が集合です。
泉、宮下、井上、四俣
勧められるままにレトルトの鳥飯にカップめん。体が温まります。
目の前には薪ストーブ。暖かい…
選手以外は停滞している宿泊客。本読んでまったりと…
食べ終わると・・・・
半乾きの服。
外は嵐

この状況でこの小屋を出るのは勇気がいります。
意を決して私が

「さあ!そろそろ行きますか」

私自身に対して、そして他の選手に対しても…
自らに鼓舞します。(させます)
(行くぞ!行くぞ!)

BIMGP3504.jpg

外ではビショビショのレインウエア。
憂鬱です。
とにかく厳しい1日ですね。仲間の動向が気になります。
塩見岳16:40
ここの風が一番激しかったです。まじめに飛ばされそうです。
本日初めてのパーティに会いました。よくこんな日に歩きますよ。この日他に合ったのは1人だけです。
塩見小屋はパス。
三伏山付近で戸惑いました。
三伏峠20:05
井上さんと同着。風が強い中ツエルトを張るのは辛いです。
しかしビショビショでもツエルトの中は落ち着きます。
火は使えないので暖もとれません。
ドライマンゴー一気食い。そしてトレイルミックスをぼりぼりそして味噌パン
これで夕食にします。ここはフォーマokメール、ブログチェック。こんな山奥で下界と繋がっている事に改めて感動。
タイツだけ脱いであとはそのままで寝てしまいます。
posted by hiro at 23:25| 長野 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | TJAR | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
hiroさん こんにちは 

5日目はかなりシビアな状況だったようですね
ストーブが無くなった事を 疲れたココロで すばやく切り替えるのも 大変だったと思います

乾きかけたWEARの上から ぐっしょり濡れたJKTを着て 再出発するのは かなり気が重い事でしょうね…お察しします…

でも 他の選手の方々との助け合い(目覚ましあい?) や 携帯で繋がる下界 など
完走 や 自然の素晴らしさ の他にも 感動できることがたくさんあるんですネ☆

カラダの方はどうですか? 回復出来ていますか?

Posted by matsunorida at 2010年08月25日 15:26
ストーブが無いのはその時点ではもう仕方無い事なので、切り替えざるをえませんでした。余裕をもった食糧がそれを可能にしてくれました。

その日はめげる事が多いので無理やりにでも前向きに心を向け続けました。
こんな日はこういったメンタル面の強さがものをいいますね。

確かに自立した個人同士のレースですが色々と間接的に支えられている事を感じます。

改めて感謝です。
Posted by hiro at 2010年08月25日 21:52
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