
先日、近所で遭難事故がありました。
4人のうち2人が亡くなりました。残念です。関係者から聞くと回避できる機会は何度かあったみたいですが、その都度の判断がまずくて最悪の結果となった様です。(ここには詳しくは書きません)
中アはアクセスしやすくて簡単に2700mまで行けるのでチャレンジしやすい冬山といえます。いざとなったら逃げ込める所も近いですし、冬山としてはかなり敷居が低い山と言えます。しかし苦労しないでいきなり冬山のど真ん中入れるので安直な入山も考えられます。簡単に山に入れるとはいえそこは3000m近い山です。
荒れればかなり危険な状態となります。ツエルトを持っていなかったのも明暗を分けた様です。
山に入るからにはツエルト(レスキューシート)は必携。日帰り、トレランにかかわらず必ず持つ!改めて思いました。
その話でちょっと気になったのがこのパーティ。ネットで知り合った仲間だそうです。ネットがきっかけといってもそれが即危険という訳ではありませんが、深い付き合いが無いところでの冬山はちょっと勇気がいります。(あたるかはずれるかのギャンブルですね)
数年前にも同じ所で同じ様なパターンで遭難事故がありましたからね。
メール、掲示板での書き込みではどうにでも自分を創る事はできます。本当の性格や相性なんてそれこそわかりません。
そして経験や技術の度合いも何度か共に山行しないと掴めません。そういった信頼関係や、お互いの確認。もろもろの過程を経ていれば単に知り合ったきっかけがネットだった、それだけです。いい仲間になるかもしれません。
今回の直接的な原因は判りませんがネットでの知り合い、パーティはかなり注意しないと危険だと思いました。
しかしこれは全く他人事ではないのです。私自身が企画してのイベントなど正にネット経由の知り合いです。メールでやりとりして実際の会うのは現地が初めて。こういった事何回もあります。しかしこういやって人を集めた時に一番怖いのが事故が起きた時です。それだけはまず考えているのですよ。
軽い事故、怪我で自己処理できるなら何も問題ありませんが、意識が無くなった、たとえば転落によって気を失う、心不全で意識不明。山ではそれ程珍しい事ではありません。そういった時にどうすればいいか?これは常に考えねばなりません。事前に登山計画書を作る関係上住所、氏名、電話番号は必ず
事前に聞いておきます。なぜなら残された家族は山に行った事は判るけど何処の誰と何人で、どういったコースで行っているのか知らない。それはまずいのです。まずは計画書を自宅に置いてもらって全員の家族に知らせておかなければいけないからです。一般的な登山ならばそれは常識ですが、トレランだと軽く考えがちです。(練習と称して山に行くなど?)
そして緊急時の連絡者(続柄)に連絡先です。これは現地で何か起きた時にまず先に連絡を取る所です。単に当日までお互いが連絡取れればいい。そんな程度で考えていると、いざという時電話かけたらけが人の背中で携帯が鳴っている。そんな事にもなりかねません。そしてハンドルネームで呼び合っていれば本名を知らないなんて事もあるかも??
「ポンさんって確か東京だったと思うけど…どこだっけ?」
冗談抜きにそんな事ありそうです。
「登山」という意識ならそんな事も少ないですがトレランだと…そんな意識は希薄だと思います。同じトレイルランナーでもかつて山をやっていた人と、最近他のスポーツからトレランに入ってきた人の意識ははっきりと違いますからね。一緒に行くと常にバックアップを考えているのが判ります。雑誌とかみてもこういった登山的な視点(山に入るからには当然の意識)に関してはほとんど触れられていませんからね
なんだかこれからこういった事故は増えそうです。
あ〜しかしほんとに他人事では無いのです。
*写真は現場近くではありますが直接関係ありません
posted by hiro at 06:29| 長野 ☁|
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