
アドベンチャーレースとは種目に何を入れなければいけない!といった決まりは無いのですが、今現在日本で無理無くできる種目というと限られてきます。まずMTBにトレランは外せません。どの大会もこれが軸になって展開していきます。そして水物ですか。南信州にあっては天竜川があります。ラフトツアー会社もあるのでラフトはいれたいところです。そして競技性は低いのですがロープ系もぜひ入れたいところです。これはフィールドの制限が大きいのです。
で?・・・・
今回の大会は?
ラフティング 13Km
スコアO 10Km?
MTB 18Km
ロープアクティビティ(懸垂下降) 0.5Km
キャニオニング 1.5Km
リバースイム 4.2Km
総距離47Km
となりました。
最初のとっかかりはラフトのコースが決定。進行方向が決まっていてスタート、ゴール地点も制限あります。これが起点となります。
その後はMTBかランになりますが、その後の展開(機材の移動)も考えます。
最初のコース調査の時は
ここのコースいいね。
ここも入れたいね。
ここ通ればその後うまくつながるんじゃない?
と好き勝手に組んでみるのですが時間を計算してみると愕然。
1DAYだと全然広がりを持たせられないんですね。
種目だけ考えてみても4〜6種目になります。それぞれの時間を考えると1種目で2時間も3時間もとれません。まあトップ数チームの事だけ考えればいい。そう割り切れればいいのですがそうもいきません。トップチームで6〜7時間。最終チームが+2〜3時間としたいところです。そうなると全然遠くへは行けません。どうしてもコンパクトにせざるをえません。ARJSだからもっと厳しくしてもよかったですか?
でもね中位以下がショートカット&ショートカットで懸垂下降もキャニオニングもリバースイムもできなかったら気の毒じゃないですか。せっかくそのための機材も用意して…
まあ直前にMTBのコースが変更になり、1時間の短縮になったのでそれが幸いしました。関門時間を若干緩くできたので、より多くのチームに多くの種目を楽しんでもらえたと思います。
*大会の競技地図載せられればいいのですが、地理院の許可もらっていないのでUPできません。イメージできないと思いますが勘弁を。
【ラフティング】
かわせみの家〜時又港対岸
これはこの辺りでラフトツアーが行われている一般的なコースです。途中にCP(チェックポイント)を二つおきました。この時の地図は1/50,000。微妙なところに置いても読み切れる筈もありません。遠くからでもわかる特徴物としました。今回スタッフにこのコースを熟知しているラフトガイドが多くいたのは心強かったです。
【スコアO】
龍江地区
山の中を自由に走らせたかったのですがマツタケ山の制約で相当な制限がありました。ここは割り切って集落内を走らせるスコアOとしました。若干山を含みますが基本的に舗装路です。ポストの置く場所も意地悪なところには置きません。制限時間1時間でどういうコース取りをするかそのプランニング力を要求する設定です。全部で1〜15ポイントで15箇所、合計120ポイント。獲得1ポイントにつき1分ボーナス時間があります。1時間を超えると1分ごとに+10分のペナルティとしました。このペナルティ配分は重いとの意見もありましたが、とにかく1時間だよ!この時間内にどれだけ取れるか!これを求めます。これはレース序盤でレース全体を速やかに流したかったからです。
【MTB】
龍江、上久堅、千代地区
これは細切れのシングルトラック、林道を繋いでいく設定です。この一帯は山は深く無いものの集落、水田が複雑に入り組んでいます。連続して長くは設定できないんですね。でも意外なところにいい道が潜んでいて調査のし甲斐がありました。直前にどうしても入れたかったシングルトラックが使用できない事となり、メリハリの無いコースとなってしまいました。次回はいいコースにしますよ。
【ロープアクティビティ】
白砂トンネル〜鼬ケ沢大橋

単なる懸垂下降です。これは技術や体力が問われる訳では無いので競技としては?ですがレースとしてはどこかに入れたい種目です。
この80mの橋から川底へ降りるのは、大胆というか無謀というか・・・賛否両論ありました。選手、スタッフ共に心理的負荷が大きい種目です。まあ高かろうが低かろうがやる事は一緒ですがやっぱりこの高さは緊張します。欄干またぐ時は真面目に「ちびって」しまいそうです。
この許可は市からとりましたがよくぞ許可してくれました!!
説明としては
こんな機材を使ってこれだけのバックアップを取ってやるから落ちません!とやるのですが、まあ普通に見れば安全な事やっている様には見えませんからね〜
担当者には感謝です。
そして担当スタッフにも!
【キャニオニング】
鼬ケ沢(鼬ケ沢大橋〜天竜川合流点)
沢下りです。この鼬ヶ沢(いたちがさわ)というのは里の川にあってかなり険しい沢でして、なかなかの渓相です。水量はそれ程でも無いのですが、大石が点在して滝もいくつかあります。微妙なへつりもあったりポットホールも!そして極めつけは一の滝です。最初調査で入ってこの滝を見た時は
「ダメだこの沢使えない」
そう思いました。
高さおよそ20m。懸垂下降するにも滝が二段になっていてどうやっても水の中を降りねばなりません。その中段も滝つぼ。その調査の時はかなりの水量だったので余計にそう感じました。私は強引に高巻きしましたがこれもかなり微妙?というかこっちの方が危険。
しかしT中さんをはじめスタッフの尽力によってタイプの違う3つのルートができました。
【リバースイム】
天竜川(鼬ケ沢合流点〜かわらんべ〜温泉宿舎天竜峡)
天竜川を浮き具を使って下ってもらいます。この浮き具は何でもいいです。タイヤチューブ、ボディボードなどなど。一番多かったのが
ハイドロスピード。(このムービー見て下さい)これ専用の道具です。スピードを求めればこの選択となります。これに乗ってフィンでスピードを上げます。
当初の予定は7月。この時期ならば完全に水に浸かるこの種目も問題ありませんが、今は10月後半。
寒いんじゃないか?
低体温症?
この後ゴールだから風呂に入れば大丈夫!?
と心配していましたが意外と問題なかったようです。
*誰かにシャチで下って欲しかったです。
とりあえず事故、怪我は無く終了しました。
レース内容については色々な意見をもらいました。
いい感想ばかりでは無く厳しい意見ももらっています。他の大会と同様の参加費をもらっているので「初めてだから」「制約が多かった」といった理由付けなどできません。
その中でうまくまとめるのが仕事。
それに見合うだけの内容が提供できたか?
選手の満足度は?
ディレクターの仕事は全てがダイレクトに帰ってきます。もらった意見を胸に来年への糧とします。
来年は体制整えてパワーアップしますよ。